2021年04月15日

高尾山口駅から裏高尾へ

4月13日に国分寺市にふるさとをつくる会の「多摩の自然を楽しく学ぶ会」がありました。講師の指導のもと植物を観察しながら歩く会です。本年度第1回の開催でした。沢山の植物を観察したので、長くなりますが、お時間のある方は、ご覧ください。

京王線の高尾山口駅から高尾駅方面に戻ります。氷川神社の境内の老巨木に着生しているノキシノブ(軒忍)です。寄生植物と違って、くっついている植物から養分を吸収しない着生植物だそうです。自立したエコライフを送っているらしい。

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これはキランソウ(金瘡小草)です。別名ジゴクノカマノフタとも呼ばれます。根生葉が地面に張り付くように放射状に広がる様子が、地獄の釜の蓋に似ているからとのことです。

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ここから少し歩いたところの田圃と道路の間に色々な草花が咲いていました。
カラスノエンドウと並んでスズメノエンドウ(雀野豌豆)が咲いていました。カラスノエンドウより小型なので「スズメ」になったそう。その中間にカスマグサというのがあります。これは、カラスの「カ」とスズメの「ス」の間ということらしい。

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黄色い花は、クサノオウ。草を折ると有毒アルカロイド成分を含む黄色い乳液が出ます。皮膚に触れると炎症を起すそうですので、お気を付けあれ。

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ムラサキケマン(紫華鬘)です。

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少し歩いた道端にミツバウツギ(三葉空木)が咲いていました。若葉にはゴマ油のような風味があり、食用になるそうです。昔は、乾燥させた若菜を備蓄しておき、コメ不足の時に、御飯に混ぜて量増しに使ったとか。

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アケビ(木通)が咲いていました。左の写真は雄花。少し離れたところに雌花(右)が咲いていました。

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甲州街道にぶつかり、案内川を渡る橋のところにオニグルミ(鬼胡桃)が咲いていました。枝の根元に房のようにぶら下がっているのが雄花。雌花は枝先の穂のようになっているものです。

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民家の庭先に咲いていました。ナギイカダ(梛筏)です。葉は退化していて、葉に見えるのは、末端の茎だそうです。この葉状茎の上に花が1個つきます。

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ケマンソウも咲いていました。「ケマン」は仏具の華鬘(仏前に飾る花輪)のことです。別名タイツリソウ(鯛釣草)。見ての通りですね。

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上椚田橋から高尾梅郷遊歩道に入りました。南浅川に沿って、上流に向かって歩きます。
道端にスイバ(酸い葉)が咲いていました。茎を折って噛むと酸っぱい味がします。

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シャガ(射干)が群生していました。講師からシャガの葉について説明がありました。シャガの葉は表裏に見えるところが、実は両面とも裏だそうです。説明が難しいので、こちらをご覧ください。

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ここから山野草が沢山。
セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)です。ツバメが飛んでるような形の花からとか。明治時代に中国から入ってきた帰化植物で、東京を中心に分布しているそうです。

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オドリコソウ(踊子草)が咲いていました。花が輪生したようすが、笠をかぶって踊る踊子に似ているから。これは、日本に昔からあるもの。ヒメオドリコソウは、明治時代中期に渡来した帰化植物です。オドリコソウのほうが、何となくかわいい。

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ニリンソウ(二輪草)が至るところに咲いています。花が2個ずつつくためのだそうですが、実際には1個の場合や3個の場合もあります。

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蛇滝に行く道には、緑の花のニリンソウが咲いていました。

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ニリンソウの近くには、イチリンソウ(一輪草)の群生も見られます。この二つは同種で、葉や茎は早春に地上部に現れ、初夏には枯れる、スプリング・エフェメラル(春植物)と呼ばれています。

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ネコノメソウの仲間です。ヤマネコノメソウでしょうか。

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高尾山はスミレの宝庫です。
タチツボスミレです。ごく身近に見られるスミレ類の一つ。

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ツボスミレです。タチツボスミレに次いで普通に見られます。

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タカオスミレが咲いていました。全国に分布していますが、高尾山で最初に発見されたことから、その名が付けられたとか。ヒカゲスミレの変種だそうです。

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キケマン(黄華鬘)です。

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ヤマエンゴグサ(山延胡索)です。

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コクサギ(小臭木)の花が咲いていました。雌雄異株で、雌花は単生、雄花は総状花序。これは、雄花です。

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クサイチゴ(草苺)。草本のように見えますが、実際は木本です。

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ラショウモンカズラ(羅生門葛)です。能の「羅生門」から。大きくふっくらとした花の感じを、羅生門で渡辺綱が切り落とした鬼女の腕に見立てたものだそうです。

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ウバユリ(姥百合)。花期は7~8月です。

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こちらは、サイハイラン(采配蘭)です。花期は6月上旬~7月上旬頃。名前の由来は、花序の様子を戦で軍勢を率いる際に用いた采配に見立てたものだそうです。

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旧甲州街道から分かれて、蛇滝の方に向かいました。
テンナンショウ(天南星)が咲いていました。「天南星」とは中国で夜空に広がる星の意味で、葉の広がる様子をたとえたものだそうです。

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すぐ傍らには、同じテンナンショウ属のムサシアブミ(武蔵鐙)が咲いていました。名前の由来は、花(仏炎苞)の形が鐙に似ていて、武蔵の国の鐙が有名だったからとのことです。

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オオハナワラビ(大花蕨)です。

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ヤドリギ(宿り木 )がありました。普通は高いところにあり、このように目の高さにあるのは珍しいのだそうです。誰か(何か)にむしられた感じです。

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ツルネコノメソウです。

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ホウチャクソウ(宝鐸草)が咲いていました。名前の由来は、垂れ下がって咲く花が、お寺の堂の四隅の軒に下げた宝鐸に似ているからとか。

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ヨゴレネコノメソウ(汚れ猫の眼草)です。

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ゴールは蛇滝水行道場参籠所です。階段の石垣にイワタバコ(岩煙草)が生えていました。こんなに目の高さにあるのは珍しいのだそうです。花期は夏の6~8月頃です。

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同じ石垣にマメヅタが生えていました。

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posted by m.ono at 11:43| 諸々の活動日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする